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言いたくないですが、お金の話

企業でよく問題になるのは人件費だそうです。

私は教室の責任者的な立場ですが
お金に携わる業務はやっていません。
だから詳しいことは知りませんが
塾は教材やら光熱費やらかかりますが
かなりの部分を人件費が占めていると思います。

アルバイト情報誌を見ると
長野では時給1500〜2000円のようです。
週1時間とすれば保護者が
毎月支払うお金のうち6000〜8000円は
先生に支払っていることになります。
他にも家賃もかかるし
塾の経営者が貰う分も当然ある筈です。

そこで一般的な個別塾では
同時に複数の生徒を教えたりするわけです。
小テストやテキストの問題を解かせておいて
その間に他の生徒を教えたりするわけです。

そういったシステムが悪いとは言いません。
ただ時間あたりにかかる金額を計算して
通う塾を決める方針でおられるなら
そういった塾での授業時間と
うちの塾での授業時間を同等に見ないで
比較していただきたいと思います。

授業は生きた人間が行うものです。
機械が行うものではありません。
いわゆる製造業がやる合理化のように
簡単に授業料を安くできるものではないことを
ご理解いただきたいと思います。
  

Posted by sak 改め Saxan. at 2011年12月13日16:52

暴露

私がテキスト作りを始めたのは
新卒で入った塾でですが、
今のフォーマットになったのは
その後に入った高認(大検)予備校でのことでした。

今は改善されたから暴露しちゃいますが
当時その予備校の生物のテキストが
とてもひどかったんです(笑)
ページ数もかなり少なくて
ポイント説明もかなり内容が希薄で
テキストで学んだことだけでは
問題を解けないという有り様。

生徒から受ける質問は
大概そういうテキストの不備によるものでした。

私自身、生物は受験で使ってなかった関係で
あまり得意ではない科目でしたから
勉強ついでにテキストを作っちゃおうと
始めたのがキッカケでした。

その後その予備校はかなり充実したテキストを作りました。
ちょっと聞いた話では外部に依頼したものらしく
そのためか今度は問題集の方が薄くなってしまいました。
単なるコスト削減が理由かもしれませんけど。

私の作ったテキストには
かなり問題も入れてあったので
高認の生物合格率はかなり上がったんですよ。  

Posted by sak 改め Saxan. at 2011年12月12日23:15

伸びる生徒・伸びない生徒

先生という仕事は
「魚を与えるのではなく釣りのやり方を教える」
更に言うなら
「釣りのやり方を開発できるような技術を身に付けさせる」
ことだと思います(もちろん比喩です)。

うちの塾では基本的に個別では最後まで同じ先生が担当しています。
もちろん高校に入って文系・理系に分かれたりしたら、変わることもあるかとは思いますが。
とにかくクラス授業でも1年間は担当が変わることはありません。

しかし、やむを得ない事情で代理で授業を行うことも時にはあります。

夏のある日
たまたま中学受験予定の生徒に代理で算数を教えたことがありました。
細かな問題の形式は覚えていませんが
約数を奇数個もつ数を答える問題でした。
それは平方数(整数を2乗した数)なのですが
宿題の間違い直しということもあり
私は生徒が考察できるよう様々な数を挙げて
促しを行いました。
しかし「知らないから考えられない」という感じの反応でしたし
その日にやるべき内容を言われてましたから
1日の指導でどうにかできるものでもないので
とうとう私も根負けして平方数であることを教えました。
反応は「ふ〜ん。じゃ次」という感じ。
これでは入試で同じ問題が出ても解けるかどうかわかりません。

屋代高校付属中学の入試にあったようなギターの問題を
予想することはどんな塾講師でも無理でしょう。
だから子ども達には考える力が必要なのです。
同じ問題ですら解けないのに応用力なんて…と思いますよね?

一つひとつの問題を解くことから考える力を身に付けるためには
じっくり考えたり、出た答えに感動することが大事だと思いますが
その時はどちらもできませんでした。

ほんの一例ですが、こういったお子さんは
年齢が上がるほどよく見られるように思います。

私のこういった促しはすぐには効果は出ません。
だからこそ、うちの塾のように幼い時から
一人の先生がみるという態勢は大事なのです。

逆に言えば
塾を転々とすることは良いこととは思えません。
  

Posted by sak 改め Saxan. at 2011年12月12日16:52

屋代高校付属中学の適性検査問題

都会の私立高校並みの問題だったと思います。

ギターの問題はオクターブ違えば
2倍の関係になることを知っていれば
特に迷うことなく解けたでしょうし
誘導もありましたから知らなくても解けたことでしょう。

どの問題も「よく考えれば」解けるのでしょうが
時間的な制限もありますから
多少は慣れた問題や知った問題がなければ
合格は厳しいかもしれません。

市内や佐久の中高一貫校の生徒で私が教えた子は
特にずば抜けて凄い頭脳の持ち主と
思う程ではありませんでしたが
今回は公立校ですから…。
ぜひ合格者に会ってみたいものです。

合格するには塾に入るなどの
集中的な特訓は必要でしょうが
それ以前から色々なことに興味を持ち
深く探究するクセをつけることが大事でしょう。

私は授業のとき、様々な「雑談」をします。
時には上に述べたオクターブの話もします。
それを本当に雑談と捉え、その時に無視したり
茶化したりするようなら進歩は無いでしょう。

一見「くだらない」と思えることにも
ちゃんと立ち止まり考えるかどうかが
入試だけでなく社会生活で
必要なことだと私は考えます。  

Posted by sak 改め Saxan. at 2011年12月12日08:06

個別塾の良さ

先ほど教科書について書きましたが
私が個別塾の先生になりたかったのは
それと関係があります。

先ほど参考書も教科書と大差ないように言いましたが
その理由としてマーケットも関係あるのだと思います。

大多数を一気に扱う場合は
どうしても無難な内容になりがちだからです。

塾も同じだと思います。

私が大学に入ったとき
さほど頭の良くない大学なのに
高校ではやらない知識を持っている人がいました。
「どうしてもっと早く私に教えてくれなかったんだ」という思いが
今でもあります。

でも、個別ならそれができるんですね。
相手の能力や要求に応じて細かな対応ができるって
具体的にはそういうことです。  

Posted by sak 改め Saxan. at 2011年12月02日10:31

教科書というもの

某ブログを潰したので、こっちに書きますね。

小・中・高校では文部科学省検定教科書
というものを使っています。
地図帳にも表紙の右上か左上に四角い枠があって
文部科学省検定教科書と書いてあります。

よく歴史の教科書で問題になっているからご存じですね。

おそらく「詰め込み教育」が
問題になってからだと思いますが
出版社が「あってもいいかな」と思った内容でも
余計なことは書けないのが教科書というものです。

参考書も基本的には教科書を噛み砕いたものですから
やはり「余計なこと」はあまり書いていないのがほとんどです。

でも出版社は受験のために「余計なこと」も書きたいのです。
知ってれば役に立つかもしれないことって、そりゃありますよ。
私は大学に入ってから、受験で使える数学知識をかなり知りました。

実は数学の教科書には、問題の形で出していたり
コラムとか参考と名付けて載っていたりします。

「証明せよ」という問題でありながら
証明する技術を身に付けるより
証明した物事そのものが重要だったんですね。

お役人のやることですから間違いは無いでしょうが
気が利いてないわけですね(笑)
それが教科書なんです。
  

Posted by sak 改め Saxan. at 2011年12月02日10:13

もう10年くらいは打ってると思います。

午後から夏季講座

空き時間はこんな感じで教材を作ってます。
昔から作ってる関係で未だにWord2000です。
オブジェクト作成ツールが変わっちゃってるので
なかなか新しいものには置き換えられません。

基本的事項ですが入れてないのに気付いて急きょ作りました。
手描きだと速いのに、打つと大変。  

Posted by sak 改め Saxan. at 2011年08月03日11:05

基礎を身に付け、自分で考える力を

今回の震災というか原発事故によって
様々な情報が飛び交っています。
政府はそれを制限する動きに出るようですが
最終的には自分で判断することが大事です。

民主主義というのは国民一人一人が考え
判断することによって成り立つものだと考えます。
誰かに頼ることではいけないのです。

そのための思考訓練が英数国理社だと思います。
今回のことでは理科の重要性が浮き彫りになったと思います。
どの教科も大切なんですね。  

Posted by sak 改め Saxan. at 2011年07月15日17:43