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伸びる生徒・伸びない生徒

先生という仕事は
「魚を与えるのではなく釣りのやり方を教える」
更に言うなら
「釣りのやり方を開発できるような技術を身に付けさせる」
ことだと思います(もちろん比喩です)。

うちの塾では基本的に個別では最後まで同じ先生が担当しています。
もちろん高校に入って文系・理系に分かれたりしたら、変わることもあるかとは思いますが。
とにかくクラス授業でも1年間は担当が変わることはありません。

しかし、やむを得ない事情で代理で授業を行うことも時にはあります。

夏のある日
たまたま中学受験予定の生徒に代理で算数を教えたことがありました。
細かな問題の形式は覚えていませんが
約数を奇数個もつ数を答える問題でした。
それは平方数(整数を2乗した数)なのですが
宿題の間違い直しということもあり
私は生徒が考察できるよう様々な数を挙げて
促しを行いました。
しかし「知らないから考えられない」という感じの反応でしたし
その日にやるべき内容を言われてましたから
1日の指導でどうにかできるものでもないので
とうとう私も根負けして平方数であることを教えました。
反応は「ふ〜ん。じゃ次」という感じ。
これでは入試で同じ問題が出ても解けるかどうかわかりません。

屋代高校付属中学の入試にあったようなギターの問題を
予想することはどんな塾講師でも無理でしょう。
だから子ども達には考える力が必要なのです。
同じ問題ですら解けないのに応用力なんて…と思いますよね?

一つひとつの問題を解くことから考える力を身に付けるためには
じっくり考えたり、出た答えに感動することが大事だと思いますが
その時はどちらもできませんでした。

ほんの一例ですが、こういったお子さんは
年齢が上がるほどよく見られるように思います。

私のこういった促しはすぐには効果は出ません。
だからこそ、うちの塾のように幼い時から
一人の先生がみるという態勢は大事なのです。

逆に言えば
塾を転々とすることは良いこととは思えません。


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Posted by sak 改め Saxan. at 2011年12月12日16:52

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