Google

語源を辿ると面白い。

遺伝の勉強のとき、親をP、子を1、孫をF2、…と書きますね。
農業をされている方はF1はよく使うようです。
PもFもラテン語が起源の言葉です。

Pは英語と同じparentです。
entは人を意味する語尾ですが、
pareは「整える」というような意味のようです。
ニュアンス的には「生み出す」「力をもたらす」のようで
画竜点睛のエピソードの「目を入れる」に近いのかもしれません。
だからparentは「子どもを生み出す人」ということですね。
pre(前もって)が付けばprepare「準備する」になります。
準備したものがpreparat「プレパラート」(ドイツ語)です。
emperor「皇帝」も元は“隊列を整える人”という意味だそうです。
compare「比較する」のpareは別物でpairと同語源です。

Fはfiliusというラテン語だそうですが
英語にも関連語彙が無いか調べてみました。
ad libとかのad(~に向かって)が変化した“af”が前にくっついて
動詞化したものがaffiliate「加入させる」だそうです。
ネットで稼ごうというあの話の“アフィリエイト”です。
元々は「養子にする」という意味から派生したんだとか。
だから「嫡出子の父親を決定する」という法律用語もあるみたい。
「“加入させる”から“認知する”」とこじつけて
覚えている人もいるかもしれませんが
やはり語源を考える方が説得力ありますね。

うちの塾も今春から予備校部門ができますが
こういう授業をやったら面白いですよね。
もし英語力があったら立候補するんですけどね(笑)

Posted by sak 改め Saxan. at 2013年02月11日09:11

お金の話PART2

私も個別指導塾のアルバイトをやったことがあります。

1コマ(>1時間)で1500円くらいだったと思います。
「さすがに知的職業は普通のアルバイトより高いな」
と思われるかもしれませんが、そうでもありません。

当然ながら先生が増えたからといって
すぐに生徒が増えるわけではありません。
特に最初は1日1コマのためだけに
アルバイトに呼び出されます。

授業が始まる前に教材を揃え、授業計画を立て
授業が終わったら出欠・宿題をやってきたか・
授業で使った教材(単元やページ数等)・授業状況を書き込みます。
これらを授業中にやる等いくら効率よくやっても20分はかかります。
多くの塾ではバイト料は授業時間にのみ発生し
この準備等の時間にバイト料は発生しません。

ということは他のアルバイトとさして変わらないのです。
むしろ1日に数時間まとめて働ける他のアルバイトの方が
お金になると思います。

そんな事情がありますから
教育に熱意を持ったほんの僅かな学生だけが残り
あとは数か月も経験してない学生が入れ替わり…
となるわけです。
(中には3月まではやり続けることを約束させる塾もあります)

そんな人にお金を払うのって…と私は思いますけどね。


Posted by sak 改め Saxan. at 2011年12月13日17:12

言いたくないですが、お金の話

企業でよく問題になるのは人件費だそうです。

私は教室の責任者的な立場ですが
お金に携わる業務はやっていません。
だから詳しいことは知りませんが
塾は教材やら光熱費やらかかりますが
かなりの部分を人件費が占めていると思います。

アルバイト情報誌を見ると
長野では時給1500〜2000円のようです。
週1時間とすれば保護者が
毎月支払うお金のうち6000〜8000円は
先生に支払っていることになります。
他にも家賃もかかるし
塾の経営者が貰う分も当然ある筈です。

そこで一般的な個別塾では
同時に複数の生徒を教えたりするわけです。
小テストやテキストの問題を解かせておいて
その間に他の生徒を教えたりするわけです。

そういったシステムが悪いとは言いません。
ただ時間あたりにかかる金額を計算して
通う塾を決める方針でおられるなら
そういった塾での授業時間と
うちの塾での授業時間を同等に見ないで
比較していただきたいと思います。

授業は生きた人間が行うものです。
機械が行うものではありません。
いわゆる製造業がやる合理化のように
簡単に授業料を安くできるものではないことを
ご理解いただきたいと思います。


Posted by sak 改め Saxan. at 2011年12月13日16:52

暴露

私がテキスト作りを始めたのは
新卒で入った塾でですが、
今のフォーマットになったのは
その後に入った高認(大検)予備校でのことでした。

今は改善されたから暴露しちゃいますが
当時その予備校の生物のテキストが
とてもひどかったんです(笑)
ページ数もかなり少なくて
ポイント説明もかなり内容が希薄で
テキストで学んだことだけでは
問題を解けないという有り様。

生徒から受ける質問は
大概そういうテキストの不備によるものでした。

私自身、生物は受験で使ってなかった関係で
あまり得意ではない科目でしたから
勉強ついでにテキストを作っちゃおうと
始めたのがキッカケでした。

その後その予備校はかなり充実したテキストを作りました。
ちょっと聞いた話では外部に依頼したものらしく
そのためか今度は問題集の方が薄くなってしまいました。
単なるコスト削減が理由かもしれませんけど。

私の作ったテキストには
かなり問題も入れてあったので
高認の生物合格率はかなり上がったんですよ。

Posted by sak 改め Saxan. at 2011年12月12日23:15

伸びる生徒・伸びない生徒

先生という仕事は
「魚を与えるのではなく釣りのやり方を教える」
更に言うなら
「釣りのやり方を開発できるような技術を身に付けさせる」
ことだと思います(もちろん比喩です)。

うちの塾では基本的に個別では最後まで同じ先生が担当しています。
もちろん高校に入って文系・理系に分かれたりしたら、変わることもあるかとは思いますが。
とにかくクラス授業でも1年間は担当が変わることはありません。

しかし、やむを得ない事情で代理で授業を行うことも時にはあります。

夏のある日
たまたま中学受験予定の生徒に代理で算数を教えたことがありました。
細かな問題の形式は覚えていませんが
約数を奇数個もつ数を答える問題でした。
それは平方数(整数を2乗した数)なのですが
宿題の間違い直しということもあり
私は生徒が考察できるよう様々な数を挙げて
促しを行いました。
しかし「知らないから考えられない」という感じの反応でしたし
その日にやるべき内容を言われてましたから
1日の指導でどうにかできるものでもないので
とうとう私も根負けして平方数であることを教えました。
反応は「ふ〜ん。じゃ次」という感じ。
これでは入試で同じ問題が出ても解けるかどうかわかりません。

屋代高校付属中学の入試にあったようなギターの問題を
予想することはどんな塾講師でも無理でしょう。
だから子ども達には考える力が必要なのです。
同じ問題ですら解けないのに応用力なんて…と思いますよね?

一つひとつの問題を解くことから考える力を身に付けるためには
じっくり考えたり、出た答えに感動することが大事だと思いますが
その時はどちらもできませんでした。

ほんの一例ですが、こういったお子さんは
年齢が上がるほどよく見られるように思います。

私のこういった促しはすぐには効果は出ません。
だからこそ、うちの塾のように幼い時から
一人の先生がみるという態勢は大事なのです。

逆に言えば
塾を転々とすることは良いこととは思えません。


Posted by sak 改め Saxan. at 2011年12月12日16:52