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暴露

私がテキスト作りを始めたのは
新卒で入った塾でですが、
今のフォーマットになったのは
その後に入った高認(大検)予備校でのことでした。

今は改善されたから暴露しちゃいますが
当時その予備校の生物のテキストが
とてもひどかったんです(笑)
ページ数もかなり少なくて
ポイント説明もかなり内容が希薄で
テキストで学んだことだけでは
問題を解けないという有り様。

生徒から受ける質問は
大概そういうテキストの不備によるものでした。

私自身、生物は受験で使ってなかった関係で
あまり得意ではない科目でしたから
勉強ついでにテキストを作っちゃおうと
始めたのがキッカケでした。

その後その予備校はかなり充実したテキストを作りました。
ちょっと聞いた話では外部に依頼したものらしく
そのためか今度は問題集の方が薄くなってしまいました。
単なるコスト削減が理由かもしれませんけど。

私の作ったテキストには
かなり問題も入れてあったので
高認の生物合格率はかなり上がったんですよ。  

Posted by sak 改め Saxan. at 2011年12月12日23:15

伸びる生徒・伸びない生徒

先生という仕事は
「魚を与えるのではなく釣りのやり方を教える」
更に言うなら
「釣りのやり方を開発できるような技術を身に付けさせる」
ことだと思います(もちろん比喩です)。

うちの塾では基本的に個別では最後まで同じ先生が担当しています。
もちろん高校に入って文系・理系に分かれたりしたら、変わることもあるかとは思いますが。
とにかくクラス授業でも1年間は担当が変わることはありません。

しかし、やむを得ない事情で代理で授業を行うことも時にはあります。

夏のある日
たまたま中学受験予定の生徒に代理で算数を教えたことがありました。
細かな問題の形式は覚えていませんが
約数を奇数個もつ数を答える問題でした。
それは平方数(整数を2乗した数)なのですが
宿題の間違い直しということもあり
私は生徒が考察できるよう様々な数を挙げて
促しを行いました。
しかし「知らないから考えられない」という感じの反応でしたし
その日にやるべき内容を言われてましたから
1日の指導でどうにかできるものでもないので
とうとう私も根負けして平方数であることを教えました。
反応は「ふ〜ん。じゃ次」という感じ。
これでは入試で同じ問題が出ても解けるかどうかわかりません。

屋代高校付属中学の入試にあったようなギターの問題を
予想することはどんな塾講師でも無理でしょう。
だから子ども達には考える力が必要なのです。
同じ問題ですら解けないのに応用力なんて…と思いますよね?

一つひとつの問題を解くことから考える力を身に付けるためには
じっくり考えたり、出た答えに感動することが大事だと思いますが
その時はどちらもできませんでした。

ほんの一例ですが、こういったお子さんは
年齢が上がるほどよく見られるように思います。

私のこういった促しはすぐには効果は出ません。
だからこそ、うちの塾のように幼い時から
一人の先生がみるという態勢は大事なのです。

逆に言えば
塾を転々とすることは良いこととは思えません。
  

Posted by sak 改め Saxan. at 2011年12月12日16:52

屋代高校付属中学の適性検査問題

都会の私立高校並みの問題だったと思います。

ギターの問題はオクターブ違えば
2倍の関係になることを知っていれば
特に迷うことなく解けたでしょうし
誘導もありましたから知らなくても解けたことでしょう。

どの問題も「よく考えれば」解けるのでしょうが
時間的な制限もありますから
多少は慣れた問題や知った問題がなければ
合格は厳しいかもしれません。

市内や佐久の中高一貫校の生徒で私が教えた子は
特にずば抜けて凄い頭脳の持ち主と
思う程ではありませんでしたが
今回は公立校ですから…。
ぜひ合格者に会ってみたいものです。

合格するには塾に入るなどの
集中的な特訓は必要でしょうが
それ以前から色々なことに興味を持ち
深く探究するクセをつけることが大事でしょう。

私は授業のとき、様々な「雑談」をします。
時には上に述べたオクターブの話もします。
それを本当に雑談と捉え、その時に無視したり
茶化したりするようなら進歩は無いでしょう。

一見「くだらない」と思えることにも
ちゃんと立ち止まり考えるかどうかが
入試だけでなく社会生活で
必要なことだと私は考えます。  

Posted by sak 改め Saxan. at 2011年12月12日08:06