少し前に「マイナスイオン」が流行りました。
前の職場ではマイナスイオングッズを
生徒に渡すように強制されて嫌な思いをしたことがあります。
売らされた訳じゃないからまぁいいのですが
理科を教える人間としてどうしたものか悩みました。
マイナスイオン同様に科学用語でないものに
「アルカリイオン」というものがあります。
私が化学科の学生のとき、
酒を飲みながら浄水器の話になったのですが
博士課程の学生はおろか教授ですら知らないのです。
冗談交じりに「苛性ソーダでも入ってるのか?」だって。
「水酸化ナトリウム」って言ってくれよ、と思いましたが…。
電気店に行くと、こういう謎の言葉だらけですね。
店員が一生懸命説明すればするほど
「おいおい、言っている言葉の意味わかってるの?」
と言いたくなっちゃいます。
「理窟はわからないけど、なんかこの機械を使うと
美味しくなるんですよ」って言ってくれる方が
むしろ好感を抱いちゃうんですが、
私みたいなのは少数派なんだろうなぁ。