ラテン語で「頭」のことをcaputと言い
フランス語のchefや英語のchiefの語源である。
caputの派生語から生まれた英単語にはcape,captain,capital等がある。
(帽子のcapは違うっぽいが赤の他人なのか私にはわからない)。
ラテン語caputは古代フランス語cabocheの語源になり
イギリスに入りcabachaとなった。
それが現代英語のcabbage(キャベツ)の語源となった。
ビタミンUはキャベツから取れるので、別名をキャベジンという。
もちろん市販薬の名前もそれに関連する。
一方で、ラテン語の「茎」はcholと言い
フランス語chou(キャベツ)の由来となった。
フランス語は元々ラテン語を起源としているが
カ行の音はシャ行に変化した。
だからchouは「シュー」と読む。
「シュークリーム」や「シュシュ」として日本語にもなっている。
さらにドイツ語のKohl(キャベツ)、オランダ語のkool(キャベツ)、
英語のkale(ケール)の語源にもなり、cauliflowerの一部として生きている。
カリフラワーもキャベツも同じアブラナ科である。
因みにドイツ語のKohlは「石頭」という意味もあるそうで
元ドイツ首相を国民がそういう目で見てたのかもと想像すると面白い。
また、オランダ語のKoolsalade(キャベツサラダ)が
英語のcole slaw(コールスロー)になった。
漢字では「甘藍(かんらん)」と書くが
これは中国から入ってきたものらしい。