事の始まりは「メンデルは交配実験の前に2年間かけて純系を作った」という一文だった。
さて、どうやって純系を作ったのだろうか?
「メンデルは2年間かけて自家受精を繰り返し純系を作った」
などと書かれている参考書もあるようだが
果たして2年で普通に交配を繰り返してヘテロを十分に排除できるのだろうか?
と疑問に思った。
そこで買ったのが↓の本。
上記の参考書の例のようなことは全然書いていない。
単にメンデルは入手した種子が純系かどうか2年かけて確認しただけのようだ。
エンドウは基本的に自家受精をするのだから
確かに「栽培する」=「自家受精する」ではあるのだが…。
原書(私の場合は訳本ですが)を読むと
「ここまで曲解しちゃっていいの?」ということが意外とある。
生物の場合は種の違いで結果の違いも出てくるだろうし
物理学や化学のような追試とはいかないのだろうから
誤りが訂正されないまま伝承されることが多いのだろうか。
私のように何の疑問も持たずに勉強してる人がなんと多いことだろう、と思った。