十三夜(公転周期と朔望月)
日本では、中秋の名月だけでなく
翌月の十三夜も見ないと風流ではないそうです。
十三夜は「満月より少し欠けていて綺麗だから」
という説がよく言われていますが
「月の背景にある星空がほぼ同じになる」
という説があるようです。
時計の長針と短針が出会う間隔は
1時間より少し長くなりますが
満月から満月になるまでの時間が
ちょうどそれに当たります。
これを「朔望月」と言います。
時計の中心=太陽、短針=地球、長針=月というわけです
(短針・長針の長さの関係を逆にして、なおかつ
短針の先を中心に長針が回転しているような
時計を想像すると点と良いでしょう)。
これに対して
短針や長針が一周する時間が「公転周期」です。
月の公転周期は27.3日ですが
中秋の名月からほぼ27.3日経ったのが
今日ということになります。
時計に例えて言うなら、9時49分頃の
短針と長針が重なったときが「中秋の名月」、
その1時間後の10時49分頃が「十三夜」、
その数分後の10時55分頃が満月ということになります。
池の周りを2人がぐるぐる歩く問題を
数学の時間に習ったことでしょうが、
公転周期から朔望月を求めるのにはこれを使います。
月の形なんて生きるのに関係ないかもしれませんが
ちょっと深く知ろうと思ったら
数学とかも必要なんですよね。
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